前回の記事が思わぬ閲覧数になって、おかげで電明書房さんがとても参考になる記事を書いてくださっています。
こちらです→Kindle最適化組版の字下げ処理を考える

専門的なお話しはそちらにお任せするとして、当該記事のなかで、個人的に一番気になっていたことに言及されていました。

以下引用:

“確認している範囲では、iOS版だけ前述の『行頭の全角括弧が天ツキの半角取り』が全角括弧そのままの天ツキになるので、text-indent: 0.5em;をやる(さすがにtext-indentは無視しないっぽいです)と揃っているものをさらに半角ずらすことになってしまいます。” 

要約すると、〈p style="text-indent:0.5em"〉で囲んだ場合、やはりiOS版のKindleアプリでは、もともと揃っているものを余計に字下げしてしまう、ということです。 

やっぱりそうなのか、という感じです。

iOS端末の実機で確認できるといいのですが、あいにくiOS端末は所有していません。

そこで、ふと気づきました。

余計に字下げされるなら、わざとそういうファイルを作ってKindle Fire HDとかで表示させてみればいいんじゃない?

というわけで、さっそく作ってみました。
方法は text-indent:0.5em の 0.5em の部分を 1em に置き換えるだけ。
これでiOS版の表示が再現できているはずです。
(その他の仕様の違いについては考慮していません。あくまで段落頭の字下げのみです。) 

Kindleプレビューワーで表示させた画像がこちら ↓
※括弧の天ツキを再現するために、セリフ中の三点リーダを削ってあります。 Textインデント指定1em(iOSシミュレーション)

んー、たしかに余計に字下げされています。

でも……思っていたほど悪くないような?

 最初に見たときは「うっ!」となりましたが、読んでいくと意外にすぐ慣れました(個人の感想です)


現在わかっている要点のまとめ。
  • Kindle Paperwhite や Kindle Fire HDでの体裁を追求するなら、〈p style="text-indent:0.5em"〉を使用したほうが整う。 
  • その代わり iOS系アプリでは余分な字下げが発生する。 
  • 〈p style="text-indent:0.5em"〉を使用しなければ、iOS系アプリではバッチリ(?)
  • その代わり、Kindle端末での誤読のリスクは気になるまま(性格の問題かもしれない)。 
結局、何を優先するかで取捨選択するしかない、というのが現状です。

そして、現在の結論としては、
〈p style="text-indent:0.5em"〉を使用する
になりました。

余分な字下げが発生したとしても(この程度ならば)、わかりにくいよりはいいんじゃないか、という方針です。 
 
ひとまずこれでいきたいと思います。